9.02.2012

メイドさん(完結)

「家政婦は逃げた」けどまた雇いましたシリーズ完結編。

もう二度と同じような経験をしたくない私は前回の反省を活かして今回はどのような工夫をしているのでしょうか。

1.パスポート
周囲のシンガポール人友人や同僚全員から「なんで本人にパスポートを渡してあったの!」と前回は怒られましたが、やはり人権的な信念から私自身は他人のパスポートを剥奪できないと思いました。なので、今回はパスポートを仲介業者が預かるように手配しました。

2.月休5日から週休1日にダウングレード
私の仕事のスケジュールが不定期だったために、前回の方には多めに休みを与えていましたが、今回は反省して平均的な休暇日数を与えることにしました。というわけで、現在は週休1日、祝日が平日なら通常通り働いてもらう。私の中では多めに休みを与えると我が家に居ついてくれるかと考えていたのですが、そんな甘い考えは払拭。

3.日曜日の休みは周囲のご家庭同様朝から門限時間まで
外泊なし。厳しく門限設定。午後9時に設定したらたいてい午後8時台に戻ってきてその日の夕食の片付けをしてくれます。

4.食費を一括で渡さず、買い物に行く度に$50-100預ける
これは説明も不要ですが、メイドさんの月給よりも高い食費代を一括で渡すのはやめました。

5.毎日挨拶して様子をうかがう
以前も毎朝挨拶はしていましたが、これからは朝から必ず一言二言交わし、当日のアクティビティについて口頭で再確認します。

6.ホワイトボードに重要事項列挙
以前の方には本人任せで家事や買い物をしてもらっていましたが、これからは私も日々の細かい指示を出すようにしました。その他、子供たちの学校や習い事の送迎に関する指示を書き出し、間違いのないように工夫しています。

7.週間メニュー
以前はメイドさんご本人に当日の夕食メニューを考えてもらっていました。しかし、これからは私自身が週初めに1週間の夕食メニューを細かく書き出すことにしました。実際このほうがバラエティ豊富で栄養バランスのとれた食事がとれることが判明しました。実際現在の方にしばらくメニューを自分で考えてもらっていたのですが、発案が苦手なようでした。逆に、上の写真のように書き出すと、私の思い通りのものが出来上がることが分かりました。

8.お料理教室
栗原はるみさんの料理本で、英語で書かれた和食レシピ集が4冊シリーズで出ています。これは我が家のメイドさんのバイブルです。しかし、こればかりでは種類が限られて飽きてしまう可能性があるので、メイドさん用のお料理教室に通ってもらうことにしました。
http://www.expat-kitchen.com/
このように日常の仕事以外のところに行かせてあげると、彼女の気分転換にもなるし、同時にこちらが彼女の技術に投資している印象を与えることができ、今後も期待されていることが伝わるのではないかと。実際通うようになってから西洋料理の幅が広がり、現在では和食、西洋、中華など上手に作ることができるようになりました。現在までにBasicとIntermediateコースを修了したので、今後は11月頃にBakingコースに申し込む予定です。

9.日本語教室
Grouponで安い日本語教室を見つけました。今回のメイドさんは日本語を一言も理解せずしゃべれず(それが普通です)。しかし我が家では主に日本語でしゃべるので、少しでも単語を拾えれば彼女も楽しいのではないかと思い、来週の水曜日から計8回日本語教室に通わせることになりました。


現在のメイドさんはお友達をあまり作らず、黙々と仕事をするのが好きなようで、こちらとしても子供たちの世話をしている間に隠れて携帯で電話していることもなさそうなので安心できます。前回の方は友人豊富で彼氏ともアツアツだったので、それに加えて私が自由にさせ過ぎたのでしょうか。

またメイドさん関連のネタが出てきてしまったらシリーズを再開したいと思いますが、とりあえずは今回これでおしまい。

めでたしめでたし。

1 件のコメント:

  1. このメイドシリーズが大変楽しかったです。 人の苦労を楽しいというのはよくありませんが、人を育てる、人の管理をするというごく通常の会社組織にあるシステムは、すっかりと家庭内での人事に適用されることがわかります。 Sr Management のようなレベルで行われる人付き合いではなく、Hands on management のレベルでの人事管理の大切さを教えてもらえる貴重な体験記事でした。 内田

    今年の夏は、AU & NZ でした。 Short Movie を作成し、今年の冬に向け、子供達と勉強会をしました。

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